割り算 割られる数よりも 答えが大きくなる理由

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割り算には 少なくとも2つ以上の意味があります。

ひとつめの 割り算の意味

7を3等分したいとき

7÷3=2 あまり1

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割り算は「等分」という意味を持ちます。

「7枚のおせんべいを3人で食べます。1人何枚食べられて何枚あまりますか?」7÷3=2 あまり1 なので 1人2枚食べられて1枚あまります。

ふたつめの 割り算の意味

7の中に 3が何個入っているのか調べたいとき

7÷3=2 あまり1

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割り算の筆算をするとき、この考え方を使っています。

「7の中に 3は2個入るけれど 3個は入らない。」割り算の筆算で答えを出すときに 毎回行う試行です。

「7mのリボンがあります。3mずつ切っていくと 3mのリボンは何本できて 何mあまりますか?」7÷3=2 あまり1 なので 3mのリボンは2本できて 1mあまります。

割り算には「割られる数の中に 割る数が 何個含まれているのか?」という意味も持ちます。

割り算の文章題が難しい理由

割り算には ここに書いたように 少なくとも2つ以上の意味が含まれています。にもかかわらず、「7÷3=2 あまり1」このように同じ式で状況が表現されてしまいます。

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割り算の文章題が難しく感じる理由のひとつは ここにあります。とにかく絵を描いて 状況を整理する作戦が おすすめです。

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割られる数よりも 大きな答え 割り算

もし 割る数が 1よりも小さい数になった場合、答えが 割られる数よりも 大きい数になる場合があります。

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7の中に 0.5は何個入っていますか?7÷0.5=14なので 14個です。割られる数の7よりも 答えの14が大きくなります。

割り算の ひとつめの意味である「等分」を知っているだけでは、この状況を理解することが 難しいです。

「7mのリボンがあります。0.5mずつ切っていくと 0.5mのリボンは何本できて 何mあまりますか?」7÷0.5=14なので 0.5mのリボンは14本できて あまりはありません。

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割り算の問題を解くとき 絵は武器です。

割る数と割られる数と割り算の文章題 ⇒ どっちを割るのか 分からない問題